こんにちは。管理栄養士の吉良優衣です。
年々、夏の暑さが厳しさを増す中、熱中症のリスクは確実に高まっています。特に2025年6月、日本スポーツ協会(JSPO)が「熱中症予防5ヶ条」を改訂し、「冷やすこと」の重要性が明確に加えられました。
本記事では、2025年版の最新予防法に加えて、自宅でも簡単に作れる“アイススラリー”のレシピをご紹介します。ご家族の健康管理や職場・部活動の安全対策にぜひお役立てください。
最新版!熱中症予防5ヶ条(2025年 日本スポーツ協会)
1. 暑いとき、無理な運動は事故のもと
気温や湿度が高い日は、屋外での激しい運動を避けましょう。特に暑熱順化ができていない初夏や梅雨明け直後は注意が必要です。
2. 急な暑さに要注意
まだ暑さに慣れていない時期(6月〜7月)は特にリスクが高まります。気温の急上昇に備え、ゆっくりと体を慣らしましょう。
3. 失われる水と塩分を取り戻そう
汗をかくと、水分だけでなくナトリウム(塩分)も失われます。水と一緒に、スポーツドリンクや経口補水液などで塩分補給を。
4. 冷やそう、からだの外から内から【2025年 改訂ポイント】
今年度の改訂で追加されたキーワードが「冷却」です。首・脇・脚のつけ根を冷やす、または冷たい飲み物を摂取することで、効率的に体温を下げられます。
→おすすめは「アイススラリー」。体内から冷やす新しい方法です(後述)。
5. 体調不良は事故のもと
めまい、頭痛、吐き気、だるさなど、少しでも異変を感じたらすぐに休み、必要があれば医療機関を受診しましょう。
アイススラリーってなに?
アイススラリーとは、氷の粒を含む半液体状の冷たい飲み物で、身体の中から効率的に冷却できる飲料です。近年ではアスリートの暑熱対策としても注目されています。
自宅で作れる!簡単アイススラリーレシピ
材料(1人分)
- スポーツドリンク(例:ポカリスエットなど)140ml(凍らせる用)
- スポーツドリンク 100ml(液体のまま)
作り方
- 140mlのスポーツドリンクをジップ付き袋に入れ、平らにして冷凍庫で一晩凍らせます。
- 凍ったら袋の外から揉んで、シャーベット状になるまで砕きます。
- そこへ液体のスポーツドリンク100mlを加え、さらに揉みながら混ぜます。
- 滑らかな氷ドリンク状になったら完成!スプーンでもストローでも飲みやすいです。
※外出時には保冷ボトルに入れると長時間冷たさを保てます。
まとめ:新・熱中症対策のカギは「冷やすこと」
今年のポイントは、「体温のコントロール」。特に4つ目の条項「冷やそう、からだの外から内から」は、これからの熱中症予防の新スタンダードです。
冷たい飲料の摂取、首元の冷却、無理をしない環境づくり——どれも明日から実践できることばかりです。
ぜひこの夏、家族みんなで“冷やし上手”になりましょう。