鉄を摂っているのに貧血が改善しない人に多い4つの原因

「鉄を意識して食事をしている」
「サプリもちゃんと飲んでいる」
それなのに――
疲れやすさ、めまい、息切れが一向に良くならない。

実はこの相談、とても多いです。そして先にお伝えしたいのは、

👉 それは、あなたの努力が足りないからではありません。

鉄欠乏貧血が改善しない人には、共通した“見落とされやすい原因”があります。
今回は管理栄養士の視点から、「なぜ改善しないのか」「何を見直すべきか」を分かりやすく解説します。


鉄を摂っているのに改善しない人が多い理由

多くの方がこう考えています。
「鉄が足りない → 鉄を摂ればよくなる」
ですが、実際の体の仕組みはもっと複雑です。

鉄欠乏貧血は「鉄をどれだけ摂っているか」ではなく、「鉄を吸収・運搬・利用できているか」が重要になります。

つまり、鉄は摂っているのに、体でうまく使われていないというケースが非常に多いのです。


原因①:鉄を「吸収できない」状態になっている

まず多いのが、吸収の問題です。

鉄の吸収を邪魔する要因

  • 胃酸分泌の低下(ストレス・疲労・加齢)
  • 食後すぐのコーヒー・紅茶・緑茶
  • 乳製品を鉄と同時に摂っている
  • 腸内環境の乱れ

鉄は小腸で吸収されますが、胃腸の状態が悪いと、いくら摂っても吸収率が下がります。

👉「鉄を摂っている=吸収できている」ではありません。


原因②:鉄を運ぶ・使う栄養素が不足している

鉄は単独では働けません。

体内では

  • 吸収
  • 運搬
  • 利用

このすべてに他の栄養素が関わっています。

特に不足しやすい栄養素

  • タンパク質:鉄を運ぶ材料
  • ビタミンC:鉄の吸収を高める
  • ビタミンB群・銅:鉄を使うために必要

「鉄の数値が上がらない人」の多くは、鉄だけを頑張って、他が足りていない状態だったりします。

👉 鉄欠乏貧血は「鉄不足」ではなく“栄養バランス不足”で起きていることも少なくありません。


原因③:慢性的に鉄を失い続けている

もう一つ重要なのが、出ていく量です。

鉄が減り続ける原因

  • 生理量が多い
  • 生理周期が短い
  • 隠れた炎症やストレス
  • 過度な運動・睡眠不足

この状態では、補っても、常に摂取量よりも消費量が多い、マイナスの状態が続くため改善しません。

👉「頑張っているのに良くならない」人ほど、消耗が大きいケースが多いです。


原因④:実は“鉄欠乏だけ”ではない可能性

病院で測っているのは、多くの場合、赤血球内に含まれるヘモグロビンのみ。

ですがフェリチン(貯蔵鉄)も重要になります。

  • ヘモグロビン:今使っている鉄
  • フェリチン:体に蓄えている鉄

フェリチンが低いままだと、ストックがない状態です。今ある物を使い切ってしまえばまた不足の状態に逆戻りです。
つまりヘモグロビンの数値が正常でも、症状の改善が継続しません。

また、

  • 自律神経の乱れ
  • ホルモンバランス
  • 慢性的な栄養不足

が重なっている場合もあります。

👉 「鉄欠乏貧血」と言われていても、背景は人それぞれなのです。


今日から見直したい3つのポイント

① 鉄+タンパク質+ビタミンCをセットで

  • 赤身肉・魚・卵・大豆(たんぱく質)
  • 生の野菜や果物を一緒に(ビタミンC)

② 鉄を摂る前後の飲み物に注意

  • 食後すぐのコーヒー・お茶は避ける
  • 水や白湯がおすすめ

③ 「改善しない」は専門家に相談する

  • 自己判断を続けるほど、長引きやすい
  • 体の状態に合った調整が必要

まとめ|改善しないのは、あなたのせいじゃない

鉄欠乏貧血が改善しない理由は、

  • 吸収できていない
  • 使えない状態
  • 失い続けている
  • 鉄だけの問題ではない

このどれか、または複数が重なっていることがほとんどです。

正しく整えれば、体はきちんと応えてくれます。

「頑張っているのに変わらない」と感じている方こそ、一度、栄養の“全体像”を見直してみてください。


もし

  • 食事を見直しているのに改善しない
  • サプリを飲んでも変わらない
  • 自分の場合は何が原因か知りたい

という方は、管理栄養士による個別の栄養相談も行っています。

無理に我慢せず、「ちゃんと良くなる方法」を一緒に探しましょう。

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