熱中症と脱水の違いを管理栄養士が解説~似ているようで違う!正しく知って夏を元気に過ごしましょう~

こんにちは!管理栄養士のゆいです。

夏になるとニュースでもよく耳にする「熱中症」と「脱水」。

「脱水になると熱中症になるの?」
「同じことじゃないの?」

このような質問をいただくことがあります。

実は熱中症と脱水は似ていますが、同じではありません。
違いを知っておくことで、適切な予防や対策につながります。

今回は管理栄養士の視点から、それぞれの違いや予防方法についてわかりやすく解説します。


熱中症とは?

熱中症とは、

暑さによって体温調節機能がうまく働かなくなり、体にさまざまな不調が起こる状態です。

私たちの体は暑くなると汗をかき、その汗が蒸発することで体温を下げています。

しかし、

  • 気温や湿度が高い
  • 長時間屋外にいる
  • 激しい運動をする
  • 水分や塩分が不足している

このような状況では体温を十分に下げることができず、熱が体内にこもってしまいます。

熱中症の主な症状

  • めまい
  • 立ちくらみ
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 筋肉のけいれん(こむら返り)
  • 大量の発汗
  • ぐったりする
  • 意識がもうろうとする

重症になると救急搬送が必要になることもあります。


脱水とは?

脱水とは、

体内の水分や電解質(ナトリウム・カリウムなど)が不足した状態です。

汗だけでなく、

  • 発熱
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 水分摂取不足

などでも起こります。

つまり、暑くなくても脱水になることがあります。

脱水の主な症状

  • のどが渇く
  • 尿の量が少ない
  • 尿の色が濃い
  • 口の中が乾く
  • だるい
  • 頭痛
  • 集中力の低下

軽い脱水では気付きにくいことも少なくありません。


熱中症と脱水の違い

熱中症脱水
暑さによる体温調節の異常体の水分不足
高温環境が原因水分摂取不足や発汗、下痢など様々
発熱や高体温になることがある必ずしも体温は上がらない
脱水を伴うことが多い暑くなくても起こる

つまり、

脱水は熱中症の原因の一つですが、

熱中症=脱水ではありません。

脱水が進むと汗をかきにくくなり、体温を下げられなくなるため、熱中症のリスクが高くなります。


水だけ飲めば大丈夫?

「水分補給」と聞くと水を思い浮かべる方が多いですが、

状況によって適した飲み物は異なります。

普段の生活

  • 麦茶
  • お茶
  • コーヒー
  • 緑茶

これらで十分です。

「カフェイン入りは水分補給にならない」と言われることもありますが、普段飲む量であれば水分補給として問題ありません


汗をたくさんかく場合

  • 屋外作業
  • スポーツ
  • 炎天下での活動

このような場合は、

汗と一緒にナトリウムなどの電解質も失われます。

この場合は

スポーツドリンクも選択肢になります。


脱水症状が疑われる場合

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 発熱
  • 大量の発汗

などで脱水が疑われる場合は

**経口補水液(ORS)**が推奨されます。

経口補水液は水分と電解質を効率よく吸収できるよう設計されています。

一方で、健康な方が日常的に飲むものではありません。塩分も多く含まれるため、必要な場面で活用しましょう。


食事からも脱水予防

水分補給というと飲み物ばかりを意識しがちですが、

食事も水分補給に役立っています。

例えば夏野菜には多くの水分が含まれています。

  • トマト
  • きゅうり
  • なす
  • レタス
  • スイカ

さらに、

  • 味噌汁
  • スープ
  • 果物
  • 牛乳
  • ヨーグルト

なども水分補給に役立つ食品です。

特に高齢者では、食事量が減ることで水分摂取量も減りやすいため、**「飲み物+食事」**の両方を意識することが大切です。


管理栄養士からのワンポイント

熱中症は突然起こるように見えますが、

実際には

  • 水分不足
  • エネルギー不足
  • 食欲低下
  • 睡眠不足

などが重なることで起こりやすくなります。

暑い日は「水だけ飲んで食事は軽く済ませる」という方もいますが、それでは体を維持するための栄養が不足し、疲れやすさや回復力の低下につながることもあります。

毎日の食事をしっかり摂ることも、熱中症予防の大切なポイントです。


まとめ

熱中症と脱水は混同されがちですが、それぞれ意味が異なります。

  • 熱中症は「暑さによる体温調節の異常」
  • 脱水は「体内の水分・電解質不足」
  • 脱水は熱中症の大きな原因の一つ
  • 普段は水やお茶で十分な水分補給
  • 大量に汗をかくときはスポーツドリンク、脱水症状がある場合は経口補水液を活用
  • 食事からの水分補給も忘れない

正しい知識を身につけて、暑い夏を元気に乗り切りましょう。


栄養相談のご案内

「夏になると毎年体調を崩してしまう」
「水分補給や食事の内容がこれで合っているのか知りたい」
「スポーツをしている子どもの熱中症対策を相談したい」

このようなお悩みはありませんか?

当院では管理栄養士による栄養相談を実施しています。ライフスタイルや運動量に合わせて、無理なく続けられる食事や水分補給の方法をご提案いたします。

オンラインでのご相談にも対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。


執筆者情報

吉良 優衣(管理栄養士)

整骨院で栄養相談を担当する管理栄養士。患者様一人ひとりの生活習慣や体のお悩みに合わせ、「制限する栄養」ではなく「続けられる栄養」を大切にしたサポートを行っています。

整骨院での栄養相談に加え、高校野球部への栄養講習やSNS・ブログでの健康情報の発信にも取り組んでいます。

対応エリア

オンライン栄養相談も実施しているため、全国どこからでもご相談いただけます。また、以下の店舗に来院可能な場合は、対面での相談も可能です

  • あい整骨院(東京都西多摩郡瑞穂町)
  • メディカル・ブルー整骨院(神奈川県横浜市保土ケ谷区)
友だち追加