6月から始める熱中症予防〜本格的な夏を迎える前に「暑さに負けない体」を作ろう〜

暑い日が続いていますね。
6月は梅雨入りの時期でもあり、「真夏ほど暑くないから大丈夫」と思われがちですが、実は熱中症のリスクが高まりやすい季節でもあります。

梅雨時期になると、気温は少し落ち着いても、日本特有の蒸し蒸しとした湿気によって汗が蒸発しにくくなり、体に熱がこもりやすくなります。
そのため、真夏ではなくても熱中症になるケースは少なくありません。

熱中症予防というと、「こまめな水分補給」や「暑い場所を避ける」といった対策を思い浮かべる方が多いと思います。もちろんそれも大切ですが、実はそれだけでは十分ではありません。

大切なのは、“体そのものを暑さに慣らしておくこと”。

今回は、6月から始めたい熱中症予防として注目されている「暑熱馴化(しょねつじゅんか)」について、管理栄養士の視点からわかりやすく解説します。


暑熱馴化(しょねつじゅんか)とは?

暑熱馴化とは、簡単にいうと「体を暑さに慣れさせること」です。

私たちの体は、少しずつ暑さに触れることで、

  • 汗をかきやすくなる
  • 体温調節が上手になる
  • 血流が良くなる
  • 熱を逃がしやすくなる

といった変化が起こります。

逆に、冷房の効いた室内ばかりで過ごしていると、体温調節機能がうまく働かず、急に暑くなった日に熱中症を起こしやすくなります。

特に6月は、まだ体が夏仕様になっていない時期。
本格的な猛暑を迎える前に、少しずつ暑さに慣れていくことが重要です。


暑熱馴化のためにおすすめの習慣

① 軽い運動を習慣にする

暑熱馴化には、「汗をかくこと」がとても大切です。

おすすめは、

  • ウォーキング
  • 軽いジョギング
  • ストレッチ
  • 自転車
  • 入浴

などの軽い活動。

目安としては、

  • 1回30分程度
  • 週に4〜5回

を継続できると理想的です。

無理に激しい運動をする必要はありません。
「少し汗ばむくらい」を意識しましょう。


② シャワーだけで済ませず湯船に入る

忙しいとシャワーだけで済ませがちですが、ぬるめのお湯に浸かることで体温調節機能が刺激されます。

38〜40℃くらいのお湯に10〜15分程度浸かることで、汗をかく練習にもなります。

特にデスクワーク中心の方や、冷房の効いた環境にいる時間が長い方にはおすすめです。


水分補給は「喉が渇く前」が基本

熱中症予防では、水分補給も欠かせません。

しかし、「喉が渇いた」と感じた時には、すでに軽い脱水状態になっていることもあります。

そのため、

  • 起床後
  • 食事中
  • 入浴前後
  • 外出前
  • 運動前後

など、タイミングを決めてこまめに飲むことが大切です。


汗をかく人は“ミネラル不足”にも注意

汗をかくと、水分だけでなく、

  • ナトリウム
  • カリウム
  • マグネシウム

などのミネラルも失われます。

水だけを大量に飲むと、体内のバランスが崩れてしまうこともあるため、

  • 味噌汁
  • 梅干し
  • 果物
  • 海藻類
  • スポーツドリンク(運動中、運動前後などの必要時)

などを上手に取り入れることも重要です。

特に高齢者は喉の渇きを感じにくくなるため、周囲の方の声かけも大切になります。


食事を抜くと熱中症リスクが上がる?

実は、食事を抜くことも熱中症リスクにつながります。

食事には、

  • 水分補給
  • ミネラル補給
  • エネルギー補給

という役割があります。

特に朝食を抜くと、寝ている間に失われた水分や栄養素が補えず、午前中から脱水気味になることも。

暑い日ほど、

  • ご飯
  • 味噌汁
  • 納豆
  • ヨーグルト
  • 果物

など、消化の良いものを少しでも摂ることを意識しましょう。


6月からの対策が夏を変える

熱中症は、真夏だけの問題ではありません。

むしろ、「まだ暑さに慣れていない6月」こそ注意が必要です。

今の時期から少しずつ体を暑さに慣らしておくことで、夏本番の体への負担を減らすことができます。

  • 軽く汗をかく
  • 湯船に浸かる
  • こまめに水分補給する
  • バランス良く食べる

毎日の小さな積み重ねが、熱中症予防につながります。

今年の夏を元気に乗り切るために、ぜひ今日から始めてみてくださいね。


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執筆者情報

吉良 優衣|管理栄養士

整骨院を運営する「株式会社たいよう」に所属。
西多摩郡瑞穂町・横浜市保土ヶ谷区を中心に、食事・健康・栄養に関する情報発信や栄養サポートを行っています。

「無理なく続けられる健康習慣」をテーマに、日常に取り入れやすい栄養の知識を発信中。
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